おうちでできる台風対策!いざというときのために家族で確認!

2020/11/02

近年、勢力の強い台風が日本各地に甚大な被害をもたらしています。台風が引き起こす土砂災害や洪水は、自然の多い地域だけの問題ではなく、首都圏の都市部にも影響を与えるようになってきました。

みなさんのご家庭では、台風対策はきちんとできていますか?万が一、避難勧告などが出た場合でも、事前に準備ができていれば、いざというときに慌てず対処することができます。今回は、台風が発生する前から通過した後まで、時系列にできる台風対策をご紹介していきます。ぜひ家族で一緒に確認しておきましょう。

まずは何もないときこそ事前の準備を

今回のテーマである台風だけでなく、地震などが発生しても慌てずに家や身を守ることができるよう、災害時対策は、日頃からご家族で共有することが重要です。

ハザードマップ・危険な場所の確認

まずは、住んでいる地域や職場、学校周辺のハザードマップを入手しましょう。ハザードマップとは、自然災害が起きた際に地形や環境によって予想される被害を表した地図です。各自治体で印刷したものや、国土交通省が作成した「ハザードマップポータルサイト」というものもあります。こうしたハザードマップをもとに、自宅や生活圏での危険な場所について把握しておきます。

そしてご家族の間で大きな台風や地震が起きたときに集合する場所や、帰宅・避難経路、安否の確認方法を共有しておくと安心です。

家周りの点検(壁、塀、屋根、側溝)

戸建てのおうちの場合は、壁、屋根、塀などを定期的に点検・補強して管理しましょう。また、戸建てにお住まいの方は自宅周りの、マンションにお住まいの方はベランダや建物周辺の側溝・排水溝が詰まっていると洪水の原因になる場合があるので、水が流れやすいように定期的に掃除しておくことも台風対策として重要です。

非常用品の準備

台風によって停電や断水などが起こり、ライフラインが断たれてしまったときや、避難が必要になった場合に役立つのが防災グッズです。最低限必要なものを把握して対策をしましょう。

台風対策の備蓄品として必要なものは?

もしも被災してしまった場合、命を繋ぐ水や食料のほかにもライフラインを補う生活必需品が助けになるはずです。

●もっとも優先度の高い備蓄品
水、食料、防寒具、薬、貴重品(現金・通帳など)、トイレットペーパー、衛生用品、マスク、除菌グッズ
●ライフラインが止まったときに役立つ備蓄品
カセットコンロ、懐中電灯、ランタン、使い捨てトイレ、ラジオ、長靴、厚手の手袋、ガソリン
●あると役立つ備蓄品
水のいらないシャンプーや歯みがき、粘着テープ、食品用ラップ

食料は、火を通さずに食べられて保存期間が長い缶詰や、栄養補助になるゼリー飲料などがおすすめです。

台風が発生!接近する前にできること

台風が発生したら、家の外に出られるうちにできる対策を済ませてしまいましょう。気象庁の調べでは、風速20m/秒以上になるとものが風で飛ばされ、人に当たって「負傷する恐れがある」とされています(※)。所有物が飛ぶことで自分たちだけでなく、周囲に被害を与える恐れもありますので、しっかり対策をしましょう。

※)気象庁「風の強さと吹き方

庭木の補強・ベランダの観葉植物を避難

お庭で倒れる恐れのある木は補強をし、ベランダの観葉植物は家の中に避難させましょう。そうすれば、台風の暴風で飛ばされる心配もいりません。

物干し竿・自転車・犬小屋・子どもの遊具を避難

観葉植物などと同様に、お庭やバルコニーに置いてあるものは片づけておくのが賢明です。うっかり忘れがちなのが自転車。台風が去ったときに倒れてしまっていることがあるので、家の中にしまえない場合はあらかじめ地面に倒しておく、フェンスや庭の木などにしっかりと固定するなどの方法もあります。

窓の補強

窓を補強しておけば、台風の暴風で石が飛んでくるなどして窓ガラスが割れたときに、破片の散乱を防止することができます。

やり方は簡単。窓を覆うように養生テープで留めるだけです。養生テープであれば剥がしたときにもベタベタの粘着が残りにくいので、後片づけも比較的ラクになります。さらに補強を高めたいときは、ダンボールを窓に合わせて、養生テープで固定する方法があります。室内の安全性が高まるので、台風が接近して来る前に対策をとりましょう。

停電・断水に備える

台風による停電や断水に備えてできることは3つ。まずは漏電を防ぐために家電の電源コンセントを抜きます。つぎに、戸建ての場合は、1階部分が浸水したときを考えて、テレビや主要な家電製品を2階へ移動しておきましょう。

そして、断水に備えて浴槽に水を張っておくのも大切です。生活用水が必要なときの不便を少しでも解消させることができます。

避難が必要になった!出発前にやるべきことは?

台風の接近で警報が発令され、住んでいる地域に避難勧告が出た場合は速やかに避難をしましょう。ただし、避難所よりも高層階や高台に住んでいる場合などは、台風の状況や地形を考えた判断が必要になります。家を空けて避難するときは、慌てずに防災グッズや貴重品を忘れないようにしてください。

ブレーカーを落とす

地震の二次災害で多い火事ですが、台風の被害でも火事は報告されています。気をつけなければならないのは、通電火災。台風で一度停電したあと、電気が復旧した際に起こる火災です。電気をつけたときに水に濡れた家電製品や電動シャッターなどがショートし、火花が発生して周辺のものに引火することがおもな原因なので、避難する際や停電中は電源コンセントを抜き、ブレーカーを落とすことで事前に防ぐことができます。

また、見た目には問題なさそうでも内部が破損していたり、一度水に濡れた家電製品は内部が濡れていたりする場合も多いため、通電火災につながる危険があります。そのため、停電が復旧してもすぐには電気をつけず、電気製品の破損状態や配線などの安全確認を十分におこなったうえで、通電を再開するようにしてください。もしも通電した際に、煙などの異常が発生したらすぐに電源を切ってブレーカーを落とし、消防署に連絡するようにしましょう。

ガスの元栓をしめる

地震同様、台風のときも避難する場合は、留守中に万が一ガス漏れしてしまった場合の二次災害を防ぐため、ガスの元栓をしめてから出発しましょう。また自宅に戻った際には、ガス漏れが発生していないか、十分に安全確認をしたうえでガスの使用を再開するようにしましょう。

動きやすい&脱げない靴で移動する

台風の大雨で浸水している場所や、ぬかるみを歩いて移動するときには長靴を選んでしまいがちですが、長靴の中に水が入って重くなり、身動きが取れなくなる可能性があるため危険です。また、長靴やサンダルは、足を取られて脱げてしまうこともあるので、避難時には紐がついたスニーカーや作業靴などを選ぶのが正解。紐でしっかり縛って靴の中に泥が入らないように対策をしましょう。

たたんだ傘を持つ(杖代わり)

水かさの増した場所を歩くのは、想像以上に大変。足元には泥が堆積し、障害物が行く手を阻みます。そこで、杖代わりとして傘を使います。見通しの悪い足元を探りながら慎重に、転倒を防止して前へ進む手助けをしてくれます。

台風の通過後にできることは?

勢力の強い台風がやっと通過して辺りが静かになりました。台風の避難勧告が解除されたときには、どうしたらよいでしょうか。

自宅や避難所にしばらくとどまる

暴風雨が止んだあともむやみに外へ出ず、慌てずに自宅や避難所で引き続き様子を見ることが大切です。雨が止んだあとも水は循環し続けているので、上流から水が流れて増水することがあります。さらに、大雨によって地盤が緩むので土砂崩れの危険性があります。

復旧作業の必需品リスト

自宅に土砂が流れてきてしまった場合、復旧作業が必要になります。このとき必要なものを、水や食料とあわせてあらかじめ用意しておくと、必要なときに手間取ることがありません。

●マスク
台風が去り、土砂が乾燥してくるとほこりが舞います。粉塵を吸い込まないようにたくさん用意しましょう。
●ゴーグル
同じく粉塵を避けるために着用します。土砂の粉塵は想像以上に舞うため、しっかりと目元を守りましょう。
●スニーカーや作業靴
作業には長靴が便利ですが、ここでも長靴は足を取られて脱げてしまうことがあるので、しっかり足を保護できて脱げない靴がよいでしょう。踏み抜き防止のインソールや安全靴を用意すると、万が一クギなどを踏んでしまったときも安心です。
●軍手
けがや感染症予防に、濡れても平気なゴム製の軍手や、厚手の手袋のご用意を。
●長袖・長ズボン
暑いとつい半袖半ズボンで作業したくなりますが、こちらもけがや感染症予防に、なるべく肌の露出を少なくしましょう。
●油性マジック
他人の所有物が流れてくることがあります。名前を書いたり、連絡を取るために必要です。
●カッターナイフ、ドライバーなどの工具
破損してしまった機器を修理したり、破損状況を確認したりする際には、工具が必要になってきます。ただし、ガス周りなど火災につながる危険を伴う機器の修繕は、専門家に依頼しましょう。
●大きめのごみ袋
災害後は、ごみが普段以上に発生するため、大きめのごみ袋を用意しましょう。厚めのものであれば、ものを運ぶときにも活用でき、便利です。

家族全員で日頃から対策することが大事

日本各地で猛威を振るう台風。大きな被害をもたらす近年の大型台風は、いつどこに来るかわからず、どこに暮らしていても安心はできません。しかし、日頃から家周りの点検や、備蓄品を準備して台風対策をしておけば、もしものときでも安心です。

今回ご紹介した対策は台風だけでなく地震などほかの災害にも役立つので、災害時の連絡手段や行動などを今一度、家族全員で共有しておきましょう。

せっかくなのでこれを機に災害対策について家族で考えたいけれど、そうはいっても日頃なかなか家族全員で話す時間がつくれない……という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

事前の備えで、いざというときにも慌てずにすむようにしておきたいですね。

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