ハーブの効能とは? プロ直伝のハーブドリンクで春の不調を解消!

2021/05/06

出会いや別れの季節と言われ、環境の変化が多くなる春。寒暖差が激しく、気圧の変化も大きいことから体調も変化しやすい時期となります。

倦怠感、頭痛、肩こり、花粉によるアレルギー症状といった悩みを抱える方には、ハーブの効能がおすすめです。

ハーブコーディネーター・ハーブ料理家の白山美奈子さんによる、春の不調解消におすすめのハーブを紹介します。セルフケアになり、おうち時間も充実する簡単なハーブティーの作り方も教えていただきました。

春の不調にハーブが効く?

春の不調に効くハーブ

自然の恵みであるハーブには体の不調をすぐに治してくれる「即効性」はありませんが、ハーブの効能によって少しずつ体に免疫力がつき、自己治癒力が高まることにより、不調をゆっくりと解消することが期待できます。日常的に取り入れやすく、何よりもその香りや味を楽しみながらリラックスできるでしょう。

5大ハーブの効能で不調を解消!

たくさんのハーブの中から、春の不調解消におすすめしたい5つのハーブの効能を紹介します。バラエティ豊かで、どれも味わい深いハーブティーになります。

不調に効果的なハーブ①レモンバーム

レモンバーム

シソ科
効能:鎮静作用、神経強壮、抗うつ
ハーブティー:柑橘系ですっきりした味わい、甘みがある

自律神経には、体を活発に働かせる交感神経と体をリラックスさせる副交感神経があります。ストレスなどで自律神経が乱れてしまうと、交感神経の働きが優位な状態に。
レモンバームというハーブは、鎮静作用と神経強化の効能を持っており、副交感神経がうまく働くように手助けをしてくれます。
イライラや不安、緊張が続く時には、レモンバームのハーブティーを飲んでみてください。お子さまにも飲みやすいハーブティーです。

不調に効果的なハーブ②ルイボス

ルイボス

マメ科
効能:抗アレルギー、抗酸化作用
ハーブティー:まろやかで飲みやすい

ルイボスは花粉症などアレルギー症状がある方におすすめのハーブ。抗アレルギー・抗酸化作用があるハーブなので、アレルギー症状の緩和が期待できます。野菜不足の方にもおすすめです。
お肌の健康にも効果的なので、出がらしをフェイシャルスチームとして利用する方法も。小鍋で葉を10分煮出し、洗面器に移します。顔を洗面器に近づけて、蒸気が逃げないように頭をタオルで覆うと良いでしょう。毛穴が広がり、汚れが落ちやすくなります。

不調に効果的なハーブ③カモミール

カモミール

キク科
効能:鎮静、鎮痛、健胃
ハーブティー:リンゴのような柔らかな甘みが特徴

カモミールは、体を温め、痛みを軽減させる効果が期待できるハーブです。ハーブティには甘みのある「ジャーマンカモミール」が利用されることが多く、アロマなど香りを楽しむ商品には「ローマンカモミール」の利用が一般的です。
お子さまにもおすすめですが、キク科のハーブなので、アレルギーのある方は気をつけてください。

不調に効果的なハーブ④フェンネル

フェンネル

セリ科
効能:消化機能促進、利尿作用
ハーブティー:クミンに似たような、スパイシーな味わい

「“痩せるハーブ”といえばフェンネル」というほど、デトックスの効能に定評のあるハーブです。余分な水分や老廃物を排出し、むくみを改善する効果が期待できます。また消化機能を助けるので、食べ過ぎや飲み過ぎの時にもおすすめです。
市販のフェンネルティはあまり流通しておらず、苗の方が手に入りやすいかもしれません。ご自宅で育てたフェンネルの葉や種をハーブティに利用してみてはいかがでしょうか。

不調に効果的なハーブ⑤ハイビスカス

アオイ科
効能:眼精疲労回復、代謝促進
ハーブティー:酸味が特徴

赤い色と酸味が特徴のハイビスカスのハーブティー。酸味の正体は、クエン酸です。
かつてオリンピック選手が体調を整えるために利用したというエピソードもあり、肉体の疲労回復を助ける効能を持ちます。
レモンの2〜40倍のビタミンを含むと言われ、抗酸化作用がシミなど美容効果にも定評があります。同じく美容に良いとされるローズヒップのハーブティーと共にブレンドするのもおすすめです。

プロが教える!ハーブティーの作り方

ハーブティー 作り方

ハーブティーの上手な淹れ方をご紹介します。ドライハーブとフレッシュハーブの使い分けや、アイスハーブティー、水出しにもチャレンジしてみてくださいね。

ハーブティーの作り方①ドライハーブ・フレッシュハーブの使い分け

《材料》
ドライハーブの場合 小さじ山盛り1杯
フレッシュ(生)ハーブの場合 ポットの半分程度
沸騰したお湯 180ml程度
ドライハーブとフレッシュハーブは、どちらのタイプのハーブを使うかで分量を変えてください。

《作り方》
⑴ティーカップとポットを温める
⑵ポットにハーブを入れ、ハーブにあたるように熱湯を注ぐ
⑶ポットに蓋をし、揺らしてからハーブの成分を抽出するため3~5分待つ
⑷ポットを揺らし、ハーブティーの濃さを均一にしてティーカップに注ぐ

ハーブティーの作り方②アイスハーブティー

《材料》
ドライハーブ 小さじ山盛り1杯
フレッシュ(生)ハーブの場合 一握り分のハーブを使用
沸騰したお湯 60ml程度
氷 グラスに適量

《作り方》
⑴ポットを温める
⑵ポットにハーブを入れ、ハーブにあたるよう熱湯を注ぐ
蓋をしてポットをゆらしてから、ハーブの成分を抽出するため10~15分待つ
⑶ポットを揺らし、ハーブティーの濃さを均一にして氷を入れたグラスに注ぐ

ハーブティーの作り方③水出しハーブティー

《材料》
ドライハーブ 小さじ2杯
水 1カップ

《作り方》
⑴容器にハーブと水を入れ、6時間おく
⑵ハーブをこし、冷蔵庫で冷やす
⑶氷を入れたアイスハーブティーや、ミルクで割るなどお好みで

ハーブティーのブレンドに挑戦しよう

1種類で淹れるハーブティーは、「シングルティー」、2種類を混ぜて淹れるときは「ブレンドティー」、3種類になると「トリプルブレンドティー」と呼ばれています。

シングルハーブティーの次は、ブレンドの奥深さを味わいたいところ。ハーブをブレンドすると、効能の相乗効果が期待できます。おすすめブレンドハーブティーレシピを参考に、自分だけのオリジナルブレンドを探ってみてください。

おすすめブレンドハーブティー①むくみ軽減ブレンド

フェンネルとハイビスカス

利尿作用のある「フェンネル」と「ハイビスカス」のハーブで、むくみを軽減させるブレンドティーに。
《調合》
フェンネル:ハイビスカス【1:1】

おすすめブレンドハーブティー②春の眠り姫ブレンド

レモンバームとカモミール

リラックス効果のある「レモンバーム」と体を温める「カモミール」をブレンドして、ぐっすりと春の眠りに誘うハーブティーを。
《調合》
レモンバーム:カモミール【2:1】

おすすめブレンドハーブティー③春の美肌ブレンド

ジャーマンカモミールとルイボスとハイビスカス

抗菌作用の「ジャーマンカモミール」と、抗酸化作用のある「ルイボス」、そしてデトックス効果も期待できる「ハイビスカス」のトリプルブレンドで、春の肌荒れにさよなら!
《調合》
ジャーマンカモミール:ルイボス:ハイビスカス【1:1:1】

効能を高めるハーブティーへのアドバイス

ハーブティーのアドバイス

ハーブティーの効能を高めるコツや、日常的に摂取する際に気をつけるポイントを心得て、一歩進んだハーブティーライフをお楽しみください。

▶︎体調を整えるためのハーブティーは、ドライハーブを利用するとより効果的です。
▶︎ハーブをポットに入れる前に、軽く指でこすると味に深みが増します。
▶︎効果を高めたいときは、抽出時間を長めに取りましょう。冷めてしまうので、タオルやポットカバーで覆ってください。
▶︎持病のある方、妊娠中、授乳中の場合は、必ず主治医に相談をしましょう。
▶︎お子さまが飲む場合、3歳未満のお子さまは内臓機能が未熟のため飲ませないでください。3歳以上はカップに半分、小学生は1日1杯までを目安にしてください。
▶︎3ヶ月以上継続して同じハーブを飲まないように
▶︎コンビニでも買える料理のスパイス用のドライハーブは、ハーブティーに適していません。ドライハーブはハーブティー用を買うようにしましょう。

市販のハーブティーでおすすめの銘柄は?

おすすめの市販ハーブティー

ハーブティー初心者の方は、まずはスーパーで売っている「日本緑茶ポンパドール」や「日東紅茶」のハーブティーからはじめてみてください。
もう少し銘柄を選びたくなったら、次は輸入食材店へ。「パッカ(pukka)」「ゼスタ(Zesta)」というブランドのハーブティーがおすすめです。
さらに自身でハーブティーをブレンドしたくなったら、ハーブ専門店へ行きましょう。「enherb」、「生活の木」では、ネット通販でもさまざまなドライハーブを購入できます。
そして、最後はハーブガーデンへ。苗を買い、自身で育てたハーブでハーブティーを作れるようになったら、もう立派なハーブティーマスターです。

おうち時間が充実する!ハーブドリンクレシピ

ハーブティー以外にも、ハーブの飲み方はさまざま。いつもと変わらないおうち時間を、少し豊かな気分にさせてくれるハーブドリンクのレシピです。

ハーブドリンクレシピ①ハイビスカスのコーディアル

コーディアル

英国生まれのハーブドリンクであるコーディアルは、濃縮した甘いジュースのよう。風邪予防やビタミン補給に最適です。

調理時間 30分
《材料(5杯分)》
ハイビスカス(ドライ) 10g
絞ったレモン 小さじ2
水 300ml
砂糖 50g
《作り方》
⑴ 鍋にすべての材料を入れ15分煮込む(沸騰したら弱火に)
⑵ 火を止めボールの上にザルを置き、こして出来上がり
コーディアル50mlに対して、水や炭酸水100mlで割ってお召し上がりください
※ティーパックのハイビスカスティをつかってもOK。甘さが足りない場合は、砂糖を100gにして下さい

ハーブドリンクレシピ②スパイスルイボスティー

スパイスルイボスティー

コショウとシナモンを使ったスパイシーな一杯。エキゾチックなハーブティーをお楽しみください。

調理時間 10分
《材料(2人分)》
ルイボス(ドライ)小さじ2
ブラックペッパー(粒) 10粒
シナモンスティック 1/2本
水 300ml
《作り方》
⑴鍋にすべての材料をいれる
⑵火をつけ、沸騰したら弱火にして煮出す
⑶5分後、茶こしなどを使ってカップに入れて出来上がり
※味に苦みが感じる場合は牛乳を入れ、ラテにしてお召し上がりください。その場合、スパイスルイボスティー50mlに対して牛乳100mlが適量

ハーブドリンクレシピ③フェンネルスムージー

フェンネルスムージー

牛乳とフルーツにフェンネルを加えて、いつもの味をアップデート。お茶だけでなく、スムージーにハーブを使うのもおすすめです。

調理時間 10分
《材料(2人分)》
牛乳 200ml
イチゴ 7粒(100g)
バナナ 1/2本(50g)
フェンネルシード 小さじ1/4
《作り方》
⑴イチゴはへたを取る。フェンネルシードは小さじ1のお湯に浸して、実を潰す
⑵ミキサーにすべての材料を入れ攪拌して出来上がり。フレッシュのフェンネルの葉があれば添えましょう

白山美奈子さん
ハーブ料理家。ハーブにより体調を改善できた経験から、メディカルハーブセラピスト、ハーブコーディネーターの資格を取得。さまざまなメディアやイベントを通して、衣・食・住にハーブをコーディネイトさせたライフスタイルを提案。ハーブの魅力を発信している。「トータルハーブコーディネートHERBA」主宰。

ハーブの効能でセルフケアをしよう!

ハーブティーでセルフケア

日常的に感じる疲れやプチ不調には、毎日のちょっとしたセルフケアが効果的ですが、忙しい日々ではなかなか時間を取るのが難しいですよね。

その点、ハーブティーならブレイクタイムのコーヒーに置き換えたり、食事の際に飲んだりと気軽に取り入れやすいのがメリットです。
さまざまな効能があるハーブティーを利用して、身体に優しく不調解消へ!
自己治癒力を高め、健康的で元気な暮らしにお役立てください。

⇨初心者でも簡単に育てられるハーブの育て方はこちら

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