自宅で洗濯!羽毛布団、カーテン、カーペットをきれいに、ふんわり仕上げるコツを「お洗濯マイスター」が解説

2021/04/19

みなさんは、羽毛布団やカーテン、カーペット・ラグなどの大物の洗濯はどうしていますか?クリーニングに出すと結構費用もかかるのでもう何年も洗っていない……という方も多いのではないでしょうか?

商品にもよりますが、羽毛布団やカーテン、カーペット・ラグは、ポイントを抑えればご家庭でも洗うことができます。今回は、生地を傷めたり型崩れさせたりせずに、自宅で上手に洗濯するポイントを、「お洗濯マイスター」であるライオン株式会社の大貫和泉さんに教えてもらいました。

取材協力=ライオン株式会社

【羽毛布団洗濯のコツ】“陰干し”と“ほぐし”でふんわり仕上げる!

ご家庭では洗えないイメージのある羽毛布団ですが、洗濯表示によってはおうちの洗濯機でも洗えること、みなさんご存じですか?

まずは、洗濯表示をチェックしましょう。洗濯機の使用が可能なことを表示する「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合、もしくは旧表示に「洗濯機」マークや「手洗い」マークがついている場合は、ご家庭でも洗濯できます。羽毛布団を洗濯する前に、以下の点を確認しましょう。

<羽毛布団を洗濯する前に気をつけたいこと>
・羽毛布団についている洗濯表示を見て、家庭で洗うことができるのかを確認する。

左/洗濯機で洗濯可能。中央/手洗いによる洗濯は可能。洗濯機で洗う場合は、洗濯機で洗えるかどうか洗濯機メーカーの情報を確認。右/家庭での洗濯は不可。

※旧洗濯表示では、洗濯機の使用が可能なものは「洗濯機」のマーク、手洗いのものは「洗濯おけ」に「手洗イ」の文字が書かれたマークで表示されていましたが、2016年12月以降、洗濯表示は新しくなり、洗濯機の使用が可能なものも、手洗いのものも、家庭で洗濯できるものはすべて「洗濯おけ」のマークで表示されるようになったので注意してください。

<旧洗濯表示>

・お使いの洗濯機の取り扱い説明書を確認し、「毛布コース」や「大物洗いコース」のページを見て、お使いの羽毛布団が洗える洗濯機かどうかを確認する。
・羽毛布団が洗えても、洗濯機のかたよりを防ぐために「洗濯ネット」や「お洗濯キャップ」が必要な場合が多いので準備する。

●羽毛布団を洗う前の準備

羽毛布団と洗濯機がそれぞれ洗濯可能であることを確認できたら準備からはじめましょう。羽毛布団は乾きにくいため、湿度の低い晴れた日におこなうのがベストです。

・羽毛布団についたホコリなどの汚れを取り除く
羽毛布団を物干し竿やベランダの手すりにかけて、布団たたきなどで軽くたたき、ホコリなどの汚れを落としておきます。

・目立つ汚れがある場合は前処理をする
特に目立つ汚れがあるときは、洗濯機に入れる前に前処理をします。使用する洗剤は、洗濯時の色あせや型くずれを防止する効果のある「おしゃれ着用洗剤」がおすすめ。「おしゃれ着用洗剤」を薄めた洗剤液(水4Lに対して10mlが目安)をやわらかいスポンジに含ませて、汗や皮脂汚れなどが目立つ部分になじませます。生地を傷めてしまうので、スポンジのかたい面でこすらないように注意してください。

●羽毛布団の洗い方

準備が終わったらいよいよ洗濯機で丸洗いしてみましょう。

① 汚れている部分を外側にして布団を縦にジグザグに洗濯ネットの大きさに合わせて折りたたんだら、端からロール状に丸めます。

② 布団を洗濯ネットに入れて洗濯槽に入れます。洗濯ネットではなく、洗濯物の飛び出しを防ぐお洗濯キャップを使用する洗濯機もありますので、洗濯機の取り扱い説明書を確認してからおこないましょう。

③ 洗濯機の「毛布コース」や「大物洗いコース」を選び、スタートボタンを押します(機械力が強く、羽毛が飛び出してしまうなど、羽毛布団が型崩れしてしまう可能性があるため、標準コースは使用しない)。洗濯機の表示にしたがって、おしゃれ着用洗剤を洗剤投入口にセットし、ふたを閉めます。

④ 羽毛布団は水に浮きやすく、十分につからないことがあるので、水がたまったら洗濯機を一時停止し、両手で5~6回程度しっかり押し沈めてから洗濯を開始します。

●羽毛布団をふんわり仕上げる干し方

羽毛がかたよったり、ぺちゃんこになったりせずに、洗濯後にふんわり仕上げるためには干し方にコツがあります。

・物干し竿2本をまたぐように干す
脱水後はできるだけ速やかに干しましょう。物干し竿2本をまたぐように干すと早く乾かすことができます。このとき、日光に直接当てると生地が日焼けしたり、羽毛が傷んでしまったりする恐れがあるので、できるだけ風通しの良い場所で陰干ししましょう。

・乾燥するまで羽毛を数回軽くほぐす
物干し竿にかけたら、かたよった羽毛を両手でほぐしたり、布団の端を持って振ったりして全体の形を整えましょう。乾燥するまでに数回、羽毛をほぐしてあげるとよりふっくら仕上がります。

羽毛布団の洗濯頻度は、ご家庭ごとに使用頻度が違うため一概には言えませんが、長期に布団をしまう前に洗濯しておくと、翌シーズンも気持ちよく使うことができます。

【カーテン洗濯のコツ】」汚れている面が表になるように折りたたみ、洗濯機の底面に向けて洗濯!

次にカーテンの洗い方のポイントを見ていきましょう。大きな汚れが目立ちにくいカーテンですが、カーテンの汚れはお部屋の明るさや印象にも影響します。羽毛布団同様、「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合はご家庭で洗濯できるので、できるだけ定期的に洗濯するようにしましょう。

<カーテンを洗濯する前に気をつけたいこと>
・洗濯表示を確認し、家庭で洗うことができるのかを確認する。

左/洗濯機で洗濯可能。中央/手洗いによる洗濯は可能。洗濯機で洗う場合は、洗濯機で洗えるかどうか洗濯機メーカーの情報を確認。右/家庭での洗濯は不可。

・お使いの洗濯機の取り扱い説明書を確認し、 カーテンを洗うときのコースを確認する。
・洗濯時の布傷みを防ぐために 「洗濯キャップ」や「洗濯ネット」が必要な場合もあるので、事前に準備をしておく。

●カーテンの洗い方

お手持ちのカーテンが洗濯機で洗えることがわかったら、まずはカーテンから金具を外し、ホコリをはたき落として準備をしましょう。

① カーテン上部のギャザーや裾の部分がホコリなどで汚れているときは、「前処理」をします。気になる汚れに洗剤の原液をつけて、キャップの底でたたきながらしみ込ませておきましょう。

② 汚れ具合を確認しながら、イラストのように「ジャバラ状」(屏風だたみ)に折りたたみます。汚れが気になる部分が表になるようにしておくと、汚れ落ちが良くなります。

③ 洗濯表示のタグに「洗濯ネット使用」と書いてある場合やレースのカーテンなどデリケートな素材のカーテンは、洗濯ネットに入れます。

④ カーテンを洗濯機の中に入れます。洗濯機はかくはん羽根(パルセーター)付近がもっとも機械力が強く、汚れが落ちやすいので、縦型洗濯機の場合はイラストのように、汚れている面を洗濯機の底側に向けて入れると汚れが落ちやすくなります。

⑤ カーテンの洗濯表示を確認し、洗濯機の取り扱い説明書にしたがってカーテン洗いに最適なコースを選び、スタートボタンを押します。さらに洗濯表示にしたがい、洗剤を洗剤投入口にセットしてふたを閉めます。汚れがひどいときは、洗濯表示を確認し、酸素系漂白剤が使用できるかどうか確認してから「液体酸素系漂白剤」を適量入れて洗いましょう。もし洗濯中、洗濯液が真っ黒になるようであれば、二度洗いをしましょう。

また、カーテンを洗濯する際に柔軟剤を使うと、静電気防止効果があるので花粉やホコリなどがつきにくくなります。さらに洗濯じわを防ぐ効果もあり、きれいに仕上がるのでぜひ試してみてください!

●カーテンのしわを防ぐ干し方

カーテンを洗い終わったあとは、しわにならないように上手に干すことも大切です。

・縫い目をしっかり伸ばす。
洗濯じわや型くずれを防ぐため、脱水後はすぐに取り出して、手で縫い目を伸ばします。

・カーテンレールに干す
薄手のカーテンの場合、カーテンレールに干すと、カーテン自体の重さで全体のしわが伸びて、キレイに仕上がるだけでなく、干す場所もとりません。ただし重い厚手のカーテンは、カーテンレールに負担がかかるので、洗濯竿に干すほうがよいでしょう。このとき、せっかく洗ったカーテンに汚れがつかないように干す前に窓ガラスも掃除して、注意してください。

ライオンがおこなった調査では、カーテンの洗濯頻度は『1年に1回程度』がもっとも多く、次に『4カ月~半年に1回程度』が多いことがわかりました。お部屋の環境によってもカーテンの汚れ具合は違ってくるため、洗う頻度に決まりはありませんが、お部屋で快適に過ごすために、ゴールデンウィークや夏休みなどの長期のお休みを活用するなど、定期的にお手入れすることをおすすめします!

【カーペット・ラグ洗濯のコツ】洗濯機で洗えない大物は浴槽で“足踏み洗い”!

最後にシミなどの汚れがつきやすいカーペットやラグの洗い方について紹介していきましょう。なかには、「洗濯機で丸洗いOK」というものもありますが、洗濯機によっては故障の原因になるため、そもそもカーペット・ラグの洗濯は不可としていたり、大きすぎるものやすべり止めがついていたりするものなどは洗えない場合があります。まずはカーペット・ラグの洗濯表示と洗濯機の取り扱い説明書をチェックしましょう。

<ラグ・カーペットを洗濯する前に気をつけたいこと>
・洗濯表示を確認し、家庭で洗うことができるのかを確認する。

左/洗濯機で洗濯可能。中央/手洗いによる洗濯は可能。洗濯機で洗う場合は、洗濯機で洗えるかどうか洗濯機メーカーの情報を確認。右/家庭での洗濯は不可。

・家庭の洗濯機で洗える場合は洗濯機の取り扱い説明書にしたがって洗う。大きさや素材などにより、洗濯機では洗えないこともあるので注意。

●カーペット・ラグの洗い方

ラグ・カーペットが自宅で洗える場合でも、カーペット・ラグの大きさや素材によっては洗濯機では洗えないこともあります。そのときはお風呂場の浴槽を使って“足踏み”で洗いましょう。カーペット・ラグも布団と同じく乾きにくいので、天気が良く、湿度の低い日に朝から洗濯するのがおすすめです。

① 色物・柄物のカーペット・ラグの場合は、洗剤の原液を白い布につけて、ラグの目立たない所をたたいたときに、布に色が移らないか確認しましょう。色が落ちてしまうときは、クリーニング店に出しましょう。

② 掃除機や粘着ローラーで、表面のホコリや髪の毛を取り除きます。シミ汚れがある場合には、おしゃれ着用洗剤の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて前処理をします。

③ 汚れた部分を外側にし、浴槽の大きさに合わせて四つ折りに。さらに半分に折り、浴槽に入る大きさに折りたたみます。

④ カーペット・ラグがつかる程度の水を浴槽に入れたあと、使用量の目安を参考におしゃれ着用洗剤を入れ、端から「足踏み」するように洗います。足踏みをするときは、かならず壁や手すりなどにつかまって、転んだり滑ったりしないように注意しましょう。

⑤ 足踏み洗いが終わったら、浴槽の栓を抜いて洗剤液を浴槽から流し、シャワーの水を上から当てて足踏みしながら、カーペット・ラグに残っている洗剤液を洗い流します。そのあとカーペット・ラグがつかる程度に水をためて、足踏みをしてためすすぎをおこないます。すすぎの水を浴槽から抜いたら、もう一度シャワーを当てて洗い流し、ためすすぎをします。

⑥ すすぎ終わったら、足踏みをして水をよくきって、浴槽のフチ(エプロン部)にかけます。30分~1時間ほど、そのままにして脱水します。

●カーペット・ラグを上手に早く乾かす干し方

浴槽で水がきれて軽くなったら、物干し竿で干しましょう。

・2本の竿にかけて干す
2本の竿にかけるようにして干すと、空気が通りやすく、乾きが早くなります。

・陰干しマークがついていないかチェック
直射日光に当たると生地が日焼けしたり、色あせたりするものもあります。洗濯表示で干し方を確認し、陰干しマークのあるものは日陰に干しましょう。

カーペットやラグは洗濯機で洗濯できない場合も多いことから、頻繁に洗うことはなかなかできません。そのためできるだけ日頃のお手入れでキレイを保つようにすることが大切です。飲み物をこぼしたり、食べ物を落としたりしてしまったときは、なるべく早くその部分をふき取り、シミ抜きをしましょう。シミ抜きの方法は、「カーペット・ラグ」はお洗濯できる?シミ抜き方法と洗い方 | Lidea(リディア) by LIONで詳しく紹介していますので参考にしてみてください!


ライオン株式会社 お洗濯マイスター
大貫和泉さん
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすく伝えている。

大物洗濯は晴れた日に家族みんなでおこないましょう

布団やカーテン、ラグ・カーペットは、毎日触れるもの。気持ちよく日常を過ごすためにも、定期的に洗濯することをおすすめします。特に大物は乾きにくいため、梅雨や湿度の高い夏がくる前に一度洗濯しておくとよいでしょう。

衣類の洗濯とは違い、大きな布団やカーテン、ラグ・カーペットをパパやママがひとりで洗濯しようとすると大変です。たとえば、カーテンは手分けして折りたたんだり、ラグ・カーペットの足踏み洗いはお子さんに任せるなど、家族みんなで協力しながら洗濯してみると楽しいかもしれません。

またニットやダウンなどの冬物の衣類や小物も、素材によっては自宅で洗濯することができます。シーズンが終わったら一度、しっかりと洗濯して汚れを落とし、また新しいシーズンが来たら気持ちよく着られるように大切に保管しましょう。

⇨クリーニング代も節約!冬物衣類の上手な洗濯術はこちら

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