引っ越しの挨拶はいつ?どこまで必要?タイミングと手土産のアイデアを紹介

2021/02/22

転居の際には、物件探しに引っ越し業者の手配、荷物の整理に新居の準備など、息つく暇もありません。そうした身の回りのことに気を取られ、忘れがちなのが引っ越しの挨拶です。

引っ越し後の新生活を気持ちよく始めるためには、ご近所への挨拶はとても重要です。また、旧居の生活でお世話になった方々へも気を配りたいところです。

でも、引っ越しの挨拶はいつが最適なのか、手土産は何がよいのか、ちょっとした疑問は多いもの。そこで今回はプロのマナー講師に、挨拶のタイミングやおすすめの手土産など、引っ越しの挨拶に関する基本的なポイントをお伺いしました。

引っ越したらご近所に挨拶をしましょう!

2019年に517名を対象におこなわれたSUUMO引っ越しに関するアンケート調査によると、「引っ越しの際に挨拶はしましたか?」という質問に対して、挨拶をしたと回答した人は約7割。内訳は下記の通りとなりました。

・新居のみ挨拶 40.4%
・旧居のみ挨拶 15.7%
・新旧居両方に挨拶 15.7%
・挨拶をしていない 28.2%

このうち、ひとり暮らしで挨拶をしたと答えた人は64.6%、家族など複数人で暮らす人で挨拶をしたと答えたのは75.5%となり、ひとり暮らしの引っ越しの方が挨拶をした人の割合が低くなっています。

基本的に、どの世帯もできればご挨拶はしたほうがよいでしょう。特にお子さんがいらっしゃるご家庭は、ご迷惑をおかけしたり、また何かあったときにお世話になったりする可能性もあるので、きちんとご挨拶することをおすすめします。

またワンルームのおうちであれば、隣近所もひとり暮らしが多いはず。挨拶をするかどうか迷った場合には、管理人さんや管理組合の方などに確認すると安心ですね。

引越しの挨拶はいつ?何時頃が最適?

新居のご近所にご挨拶をするときに、むずかしいのがタイミングです。慌ただしい引っ越し当日は避けて後日にするべきか、あるいは平日の訪問がご迷惑になりそうなら週末を待ったほうがよいのか、また引っ越し日が月曜日だった場合はどうすればよいのでしょうか?

引っ越し前の挨拶がおすすめ!

おすすめしたいのは、実際に引っ越す前。たとえば、「◯日に引っ越して参りますので、騒がしくなるかと思います」というお詫びも込めて、引っ越し前に挨拶を済ませておけば、タイミングを逃してしまうこともなく、手土産もスマートに渡すことができます。さらに事前の気配りが好印象や安心感を与え、よい関係を築く第一歩にもなります。

挨拶は引っ越し当日か翌日に。午前11時〜午後5時前がベスト

しかし、遠方からの引っ越しの場合や、どうしても事前に挨拶に伺えない場合は、余裕があれば引っ越し当日に、落ち着いたタイミングで挨拶にいくのがよいでしょう。引っ越し後に挨拶にいく場合は、時間を空けず、当日または翌日が理想的です。

相手が忙しい早朝と遅い時間帯をはずして、午前11時〜午後5時前の間に訪ねるようにしましょう。週末のほうが近隣の方もご在宅の場合が多いとは思いますが、月曜日に引っ越しをして土曜日まで挨拶に行かないというのは避けたほうがよいので、なるべく早めに行くようにしましょう。

ご近所さんが不在の場合はどうする?

タイミングが合わず、ご近所が不在の場合は、どうすればよいでしょうか?

最近は置き手紙や、手土産を玄関先に置いて行くのも不信に思われかねないので、時間帯を変えて行ってみてください。もし、数回訪ねてもいらっしゃらない場合には、このご時世、手紙やお品を置いてくるより、お会いできるのを気長に待つほうがよいです。その後、お会いしたときに、「いらっしゃらなかったのでご挨拶が遅くなりました」とひとこと添えてご挨拶するとよいでしょう。

家族揃っての挨拶が最適

ファミリーやご夫婦など複数人いる場合、基本的には全員が揃って挨拶に行くのが理想的です。奥さんまたは、お母さんがひとりで行くよりも好印象です。

引っ越し挨拶はどの範囲まで?

それでは、どこまでのご近所に引っ越しの挨拶をしたらよいでしょうか。マンション・アパートなど集合住宅の場合と、戸建ての場合と、それぞれみていきましょう。

マンション・アパートの場合:両隣、向かい、上下

マンションやアパートでは、両隣と向かいのお宅へご挨拶するのが基本。子どもやペットなどがいないご家庭なら、上下のお家への挨拶は省いても構いません。お子さんがいらっしゃるのであれば、騒がしくしてご迷惑をかけるかもしれないという意味で上下に。特に、下の階の方にはきちんとご挨拶をしておきましょう。

戸建ての場合:両隣、前後の向かい

戸建ての場合は、隣接した周りのお宅へのご挨拶はもちろん、町内会長や自治会長などに挨拶をしておくと好印象です。そしてほかに挨拶すべき方がいないかどうかを、会長に尋ねておくと安心ですね。

旧居のご近所にも引っ越し挨拶は必要?

引っ越し前の旧居のご近所へのご挨拶は、近所づきあいによって必要性が分かれます。お世話になった方にはやはり礼儀として挨拶をしておきたいところ。いつもご挨拶程度のみだった方なら、お会いしたときにお話しすればよいでしょう。

引っ越しに向けて動き出してから実際の引っ越し日まで、少なくとも1カ月程度は時間があるはず。お付き合いがあったお宅であれば、この間に挨拶をすませておきましょう。

お世話になったお稽古先・ママ友にも挨拶を

お子さんがいるご家庭では、お稽古やママ友・パパ友など、子ども関係でお世話になった方も多いかと思います。引っ越すときまでに、子どもを通してお世話になった方への挨拶の準備も忘れずにしたいですね。

引っ越し挨拶におすすめの手土産

引っ越しで挨拶に行くときは、手土産を渡す場合がほとんど。SUUMOの引っ越しアンケート結果によると、97.8%の方が手土産を持参しているというデータもあるように、引っ越しの際には、何かひと品そえてご挨拶するのが基本です。では手土産にはどんなものがよいのでしょうか、見ていきましょう。

手土産の相場は500円〜800円

ご近所への引っ越し挨拶の手土産は、1,000円以内が相場になっています。500〜800円程度のものを選ぶとよいでしょう。

食品を渡す場合には、すぐに渡せない可能性もあるため、生の食べ物はNG。日持ちするものが必須です。また、今の世の中、よく知らない人から食べ物をもらうのは不安なものです。もしも食品を手土産にするなら、有名店などでしっかりと包装がされているものを選んだほうが安心していただけるでしょう。

手土産は誰でも使える・食べられるものを

では、どんなものが引っ越しの手土産としてよいのか、いくつか例をご紹介していきます。

タオル
使い勝手の良いタオルは、どんなご家庭でも重宝。

以前住んでいた地域の名産品
どんなところから来たかわかると、話が弾みやすくなります。

お菓子
好みがわからないので、ごく一般的なクッキーやおせんべいなど。お子さんがいるようであれば、小さい子どもが好きそうなものでもOK。

お茶
ハーブティやお茶などもおすすめ。

コロナ禍の現在は、頂き物に対しても敏感になりがちです。引っ越しの手土産には、タオルなど日用品のほうが喜ばれる時期かもしれません。

手土産に熨斗(のし)は必要?

目上の方など、きちんと礼儀正しく挨拶をするほうがよい場合は、相応の品を熨斗付きで贈りましょう。しかし、中身が500円程度の場合は、リボンやちょっとした包みで構いません。

このように大層なものを用意する必要はありません。大切なのは、きちんと挨拶をすること。周囲の方々もどんな方が引っ越してくるのか、不安なものです。最初にご挨拶をしておけば、お互いに安心できますよね。また最初に円滑なご近所づきあいがあれば、防犯や災害時にも頼りになります。引っ越し準備の一部として、ぜひ近隣への挨拶の準備も進めましょう。

【マナー講師】諏内えみさん
東京・品川「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室 ライビウム」代表。VIPアテンダント業務、アテンダント育成を経て株式会社ライビウムを設立。上質マナーや美しい所作を始め、会話術、婚活、お受験マナーなど、多くの講座を開催。映画やドラマでも、女優やタレントのエレガント所作指導もおこなう。著書に、『「育ちがいい人」だけが知っていること』 (ダイヤモンド社)、『良家の子育て』(毎日新聞出版)などがある。

引っ越しの挨拶をして気持ちよく新生活を始めましょう

期待と不安と、苦労の多い引っ越し。挨拶や手土産の準備には少し手間がかかり、負担になりますが、ご近所への気遣いはとても大切です。新居で気持ちよく生活を始めるためにも、挨拶は忘れずにおこなうようにしましょう。

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