おうちカフェを楽しむ。焙煎士直伝、おいしいコーヒーの淹れ方

2021/05/27

さわやかな朝、仕事の合間、ランチタイムのあとなど、おうちで本格的なコーヒーを味わいたいと思ったことはありませんか。まるでカフェで淹れたようなおいしいコーヒーは、コツをおさえれば自宅でも簡単に楽しめます。
コーヒーのサブスクとして人気の「PostCoffee」で焙煎士を務めている比嘉亜理沙さんに、自宅でコーヒーを淹れる際のコツやポイントを教えてもらいました。

おうちでカフェのようなコーヒーを淹れるために必要なもの

道具

おうちでカフェのようなコーヒーをハンドドリップするには、次のような道具があるといいでしょう。

・フィルター
ドリッパーの形に合わせたもの。漂白されているタイプのものがおすすめ。

・ドリッパー
円錐型や台形型などお好みのもの。

・サーバー
2杯以上淹れるときに便利。1杯分ならマグカップにドリッパーを乗せてもOK。

・スケール
グラム数が計れるもの。タイマー付きのタイプがあると便利。タイマーがなければスマホのタイマーで計ってもOK。

・細口のケトル
細口タイプのもの。温度計がついているとよりベター。口が細い計量カップなどでも代用可。

おうちでカフェの味!おいしいコーヒーを淹れてみよう

おうちカフェに挑戦!

それでは実際にコーヒーを淹れていきましょう。まずはお湯を沸かし、沸騰したら細口のケトルに移し替えます。このときの目安温度が90度。沸騰したお湯よりも、90度くらいのほうがコーヒーをおいしく淹れることができます。

次に必ずやってほしいのが、フィルターにお湯をかけること。フィルターをドリッパーにセットして、まんべんなくお湯をかけて濡らし、フィルターをドリッパーにぴったりとくっつけましょう。

お湯かけを忘れずに

特に白ではなく無漂白タイプのフィルターを使う場合、紙のにおいがコーヒーにうつってしまい、味に違いが出てしまいます。おいしいコーヒーを淹れるためには、必ずやってほしい作業です。このときに注意してほしいのが、サーバーやマグカップに落ちたお湯を捨てること。意外と忘れがちなので気を付けてくださいね!

フィルターの準備をしたら、コーヒー豆をセットします。コーヒー豆の目安は1杯15g。面倒くさがらずに毎回スケールできちんと計ることで、いつも同じ味が楽しめます。

写真のようになるべく表面を平らにするのがポイント。お湯が均等に行き渡り、ムラなく抽出できます。

表面を平らにする

続いてお湯を淹れていきましょう。ドリッパーとサーバー、マグカップはスケールの上に置いておき、お湯の量を計りながら注いでいきます。

15gのコーヒー豆に対して、その15倍のお湯の量が適量とされているので、今回の場合は230gのお湯が必要です。コーヒー豆がお湯を吸うため、出来上がりは200ccのマグカップに注いだときに8分目(180ccくらい)ほどの量になります。コーヒー豆は、お湯をよく吸収するんです。

中心から外側へ

写真のように真ん中から外側に、円を描くようにお湯を注いでいきます。

お湯は一気に規定量を注がず、数回に分けて注ぎます。最初は粉の2倍の量、30gのお湯を注ぎ、30~40秒ほど待って蒸らします。

そのあとは、1回に50gずつを目安に、同じようにお湯を注いでいきます。お湯をフィルターの上まで入れ、注いだお湯が1cmほど下がったらまた注ぐを繰り返し、2~2分半の間に落ちきるようにすると、トータルで3分以内にコーヒーを淹れることができます(3分以上になると、雑味や渋みが出やすくなります)。

これでおいしいコーヒーのできあがり。2杯淹れるときはコーヒー豆とお湯の量を倍にして、淹れ方は同じです。サーバーを使う場合は、上と下で味の濃さが異なるので、軽くかき混ぜてからマグカップに注ぎましょう。

混ぜてから注ぐ

焙煎士が教える「自分好みのコーヒー豆の選び方」

豆の選び方

コーヒーの味は「焙煎度」と「産地」によって変わります。

焙煎度は主に「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3つに分かれます。一般的に焙煎が深くなるにつれ、酸味が減り、苦みが増します。

●浅煎り
華やかな香りが特徴。紅茶のようなテイスト。

●中煎り
酸味・苦みが苦手な人におすすめな、マイルドな味。

●深煎り
苦みを楽しみたい人におすすめ。喫茶店やコーヒー専門店でよくあるタイプ。

次に産地ですが、代表的な3つの国の違いについて説明します。

●エチオピア
アフリカの代表的なコーヒー生産国で、初めてコーヒーが発見されたとも言われるコーヒーと関係が深い国。香りが華やかで、フルーツ感がある銘柄が多い。

●ブラジル
生産量世界一位。よく「コーヒーらしい味わい」とも言われ、ナッツやチョコレートのような風味がある。「ブレンドコーヒー」によく使用されていて、マイルドで苦味や酸味のバランスがいい豆を探している人におすすめ。

●インドネシア
インドネシア特有の精製方法「スマトラ式」による特徴的な香りがある。深煎りにしても消えることのない風味に、昔から根強いファンがいる。

この3つのコーヒー豆の特徴を覚えていると、カフェでオーダーするときや自分でコーヒー豆をオーダーするときにも選びやすくなります。

コーヒーの味はマグカップの「厚み」で変わる!

カップにも拘ろう

コーヒーを飲むマグカップは、唇に触れる縁の部分の厚みによって、味の感じ方が変わります。縁の厚みがあるものの方が、酸味を感じにくくマイルドな味わいに。逆に厚みがないものや、口の部分が狭いタイプのものだと、より酸味や香りを感じられます。

「浅煎りタイプの酸味が苦手……」という人は、縁に厚みがあるタイプのマグカップを選ぶといいですよ。選ぶコーヒー豆のタイプによって、マグカップを使い分けるのもおすすめです。

おいしさ長持ち。コーヒー豆の保存法

保存方法

コーヒー豆は「光・空気・熱・湿度」に弱いです。これらを避けて、遮光・密閉できる容器に保存します。パッケージごとにジッパー付きの保存袋かタッパーに入れて、冷凍保存がおすすめ。

コーヒー豆は他の食材のにおいをすぐに吸収し、味が落ちてしまいます。保存するときは他の食材と混ざらないように注意しましょう。淹れたあとのコーヒー豆を、消臭剤として使えるほどです。

コーヒー豆は家で挽いた方がいいの?

コーヒー豆は挽いた瞬間から急激に酸化し、徐々に味や風味が低下します。挽いた直後に淹れたコーヒーが一番おいしいので、味にこだわるのなら家で挽くことをおすすめします。

でも、焙煎度や使用するドリッパーによって挽き方を変えるのはなかなか難しいですし、毎朝ゆっくりコーヒー豆を挽く時間はないという方も多いと思います。

コーヒー豆は冷凍保存をしていても1カ月もたつと、香りはほぼ失われていまいます。1~2週間で飲み切れる量のサイズを購入し、お店で挽いてもらうといいですよ。

教えてくれたのは
比嘉亜理沙さん
比嘉亜理沙さん

大手チェーンや、個人経営のコーヒー屋などで経験を積みコーヒーの抽出技術を磨く。その後、独立し自らが焙煎した豆の販売を開始。2019年からPostCoffeeで焙煎士を務める。チーフロースターとして、日々研究を重ねている。2017年 JHDC(ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ)ファイナリスト。UCCコーヒーマスターズ2017/2018ハンドドリップ 部門関東大会入賞。
https://postcoffee.co/

カフェのような本格コーヒーでホッとするひとときを

ホットするひとときを

家族一緒の休日も、のんびり過ごす自分時間も、おいしいコーヒーがあるだけで、ホッとしたひとときを過ごせますね。きっちりとコーヒー豆やお湯の量、時間を計るだけで、おうちのコーヒーもグンとおいしくなります!

今回おいしいコーヒーの淹れ方を紹介してくれたPostCoffeeは、コーヒーのサブスクサービスを展開しています。1分であなた好みのコーヒーをAIが無料診断してくれるサービスもあるので、自分の好きなタイプがわからない人や、新しい味にチャレンジしてみたい人は試してみると新たな発見があるかもしれません。
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