電気代を決める「アンペア」とは?契約アンペアを見直して節約する方法を解説

2021/04/22

毎月少しでも電気代を節約したいなら、電気の基本料金を見直すのもひとつの方法です。鍵を握るのは、電気代の基本料金を決める「アンペア数」。今契約しているアンペア数はいくつなのか、またどのくらいのアンペアを使用しているのかを確認し、もしも使用量と契約内容が適正でなければ、契約の見直しをして節約することができるかもしれません。

ここではアンペア数の計算方法や、契約アンペアの変更の仕方など、電気代の節約につながる「アンぺア」について解説します。電気代見直しの参考にしてください!

アンペアとは?電気代のしくみ

アンペアとは、1秒間に流れる電気量のこと。言い換えると、一度に使用する電気の容量となります。みなさんのご家庭にある家電や照明機器などは、それぞれ使うときに必要な電気の量が異なり、アンペア数が小さいものほど少なくなるしくみになっています。

たとえば「電子レンジとエアコンとドライヤーを同時に使ったらブレーカーが落ちてしまった」という経験はありませんか?

アンペアの値が大きな機械を使用するときはもちろん、小さなアンペア数の機械を同時にたくさん使用してしまうと、契約アンペア数の上限に達してしまうことがあります。これがブレーカーが落ちてしまう原因です。

電気代の基本料金はアンペア数で決まる!

電気の基本料金は、アンペア数の大きさに応じて電力会社それぞれで定められています。たとえば一般家庭の場合、基本的に10〜60アンペアから選ぶことができ、アンペア数に応じて「基本料金」が決められてきます。各ご家庭で使用する家電や照明器具の使用アンペア数に適した値を選ぶことが大切です。

一般的に毎月の電気代は、「基本料金」と、電気の使用量に応じた「電力量料金(従量料金)」に「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などを加えた合計金額になります。

そのため、節約のために契約アンペア数を下げたとしても、電気機器をたくさん使用してしまうと電力の使用量が増えてしまうため、かならずしも電気代が抑えられるとは限りません。適正のアンペア数は、日頃の節電の取り組みと一緒に考える必要があります。

アンペアの確認方法

では、現在契約しているアンペア数はどれくらいかご存知でしょうか?アンペア数を確認するためには、おもにふたつの方法があります。

アンペア確認方法①分電盤を見る


ひとつは、おうちの中でそれぞれの部屋に電気を分配する「分電盤」で確認することができます。

分電盤の左端についている大きなスイッチ「アンペアブレーカー」は、東京電力エナジーパートナー社の場合、アンペアの契約量によって色分けがされています。こちらをチェックするのが、もっともわかりやすい方法です。


出典:東京電力エナジーパートナー「現在のご契約アンペアの確認方法」)

アンペア確認方法②電気使用量についての検針票を見る

契約アンペア数は、電気使用量のお知らせ(検針票)でも確認することができます。ただし、以前は毎月、ポストに投函されていた検針票ですが、最近は環境への負荷軽減を考慮し、検針票を紙で届けたり、電気代の詳細を記した請求書などを郵送したりすることを廃止し、インターネットで各電力会社のWEBサイトでお知らせするのが一般的になってきました。もしも紙の検針票が必要な場合は、契約しているエネルギー会社によっては有料で提供してもらうことも可能なので、問い合わせてみてください。

アンペア数の見直しで電気代が節約できる

みなさんのご家庭では、本当に適したアンペア数で契約ができているでしょうか?必要以上のアンペア数を契約して、余分な電気代を払うようなことがないようにしたいですよね。そこでどのくらいの電気量を使用しているのか、家で使用するおもな電気機器を使用した場合のアンペア数を見てみましょう。

おもな電気機器のアンペア数(目安)

出典:出典:東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安

最適なアンペア数の選び方

ここまで、アンペアの基本知識について解説してきました。では、どのように最適なアンペア数を選べばよいのでしょうか、見ていきましょう。

アンペア数は、一度に使用できる電力の容量のこと。つまり、同時にどの程度の電化製品を使用するかがアンペア選びの基準になります。年間を通して電気は夏と冬に使用量が多くなるため、ピーク時を想定して判断するのが一般的です。

必要なアンペア数は、使用する電気製品のアンペア数を足していくことで算出することができます。たとえば、ママやパパはキッチンで夕食の準備中、子どもたちはリビングでテレビを見ている状況を想定すると……?

【冬】
<リビング>
・エアコン(暖房)……6.6A
・プラズマテレビ……4.9A
・照明……1.0A
(※電気カーペットを一部使用した場合、+4A)
<キッチン>
・冷蔵庫2.5A
・電子レンジ15A
・炊飯器13A
・照明……1A
合計 44.0A(電気カーペットを使用した場合、48.0A)

【夏】
<リビング>
・エアコン(冷房)……5.8A
・プラズマテレビ……4.9A
・照明……1.0A
<キッチン>
・冷蔵庫2.5A
・電子レンジ15A
・炊飯器13A
・照明……1A
合計 43.2A

夏も冬も40〜50Aくらいになります。契約アンペアがこの値よりも少ない場合、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。つまり、もしも40Aで契約している場合、頻繁にブレーカーが落ちる可能性があるため、このご家庭では50Aが適切なアンペア数だと判断できます。逆に60Aで契約されている場合、50Aに変更することで節約することができる、というわけです。夏も冬も想定されるアンペア数を使用できるよう、これよりも大きな値で契約する必要があります。

契約アンペアを変更するには?

思っていたよりも使用電力が少ないとなると、契約アンペア数を下げて基本料金を抑えたいところ。実際に契約アンペアを変更したい場合、どのようにしたらよいでしょうか。

電力会社に連絡をする

契約アンペアを変更したい場合、まずはじめに契約している電力会社のお問い合わせ窓口に連絡し、必要な手続きや工事等の詳細を確認しましょう。

契約アンペア変更にともなう工事

契約アンペア数によって色分けされているアンペアブレーカーを取り替える必要がある場合は、工事が必要となります。一般的に10アンペアから60アンペアのなかで契約を変更する場合、無料での変更が可能となり、10〜15分程度で停電を伴う取り替え工事がおこなわれます。

ただし、契約状況によってはアンペアブレーカーの取り付けがない場合や、契約者自身が電気工事店による工事費用を負担しなければならないこともあるので、事前に電力会社に確認するようにしてください。

60アンペア以上必要な場合はどうする?

契約アンペア数を60アンペア以上に変更したい場合は、一般的に電気工事店による配線工事が必要になります。たとえば新築でオール電化の家にした場合、家の規模によっては60Aを超えるアンペア数を使用することもあるため、事前に専門家や電力会社のお問い合わせ先に相談しましょう。

契約アンペア変更の注意点

電力会社によっては、電気の契約を年間単位としている場合もあります。この場合は、アンペア数を毎月変更したり、電気の使用量が多い季節だけアンペア数を上げたりするようなことはできません。

また、アパートやマンションなどの集合住宅の場合、管理人や物件所有者の同意が必要な場合がありますので、こちらも事前に問い合わせをしてみるとよいでしょう。

忘れてはいけないのが、引っ越しをした時。前の入居者の契約アンペア数がそのまま継続されてしまう場合もあるので、かならず分電盤を確認するようにしてください。

1年に一度、アンペア数の見直しで節約をめざしましょう

電力会社との契約時に契約したアンペア数は、変更がなければそのまま継続して使用することになります。たとえば、世帯の家族構成が変わって電気製品の使用量が少なくなっていても、それに気がつかずに余計に電気の基本料金を支払っている場合があるかもしれません。したがってライフステージごとに、できれば1年に一度は電気の使用量と基本料金を照らし合わせて、最適なアンペア数で契約ができているかどうかを確認してみてください。

また電力自由化にともない、電力会社が増えており、各社がさまざまな割引サービスなどおトクなプランを提供しています。たとえばヒナタオでんきの場合、「新築お祝いプラン」や「新生活応援プラン」など、引っ越しをされる方向けにお得なプランや、電気+ガスのセットでご契約された場合は割引される特典などがあります。日々の節電を意識してアンペア数を見直すほかにも、こうした契約条件やエネルギー会社そのものを見直すことも節約につながるので、この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか。

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