夫婦円満の秘訣とは?「ごはん同盟」しらいのりこさんに聞いてみた!

2020/11/30

ごはん好きの、ごはん好きによる、ごはん好きのための炊飯系フードユニット「ごはん同盟」は、試作係(調理担当)のしらいのりこさんと、試食係(企画・執筆担当)のシライジュンイチさんの夫婦ふたりで活動中。

『これがほんとの料理のきほん』などの著書のほか、『きょうの料理』などのテレビ、雑誌などの料理関連のお仕事に加え、テレビ番組『セブンルール』で取り上げられるなど、活動の幅を広げています。

自宅兼仕事場で一緒に暮らし、同じ空間で仕事をするおふたりに「夫婦で在宅ワーク」をより快適に、夫婦円満にかなえるコツを聞きました。

夫婦で夢を追って上京。ふたりで「ごはん同盟」を始めるきっかけ

共に新潟県出身。ジュンイチさんは雑誌の編集者、のりこさんはWEBデザイナーとして働いていた県内の会社で出会い、2005年に職場結婚。

その後、2007年にのりこさんの「料理の仕事をしたい!」という夢をかなえるために夫婦で上京し、のりこさんは料理の専門学校に、ジュンイチさんはWEBメディアの編集の仕事に就き、東京での生活がスタートしました。

ジュンイチさん(以下、ジュンイチ) 東京に来て2、3年経ったころ、長男なのに実家の農家も継がずに好きなことをやらせてもらっているんだから、何か親孝行をしなければ……と思って、実家でつくる米をマルシェに出店するようになりました。

当時はまだ「ごはん同盟」という名前ではありませんでしたが、これがお米を仕事にするようになった原点。でもお米って、ほかの生鮮食品に比べると派手さがないし、重たいし、量が売れない。そのときに、「米を売るのも、ご飯を炊いて食べさせるのも一緒じゃないか!」と気がつき、妻の力を借りてお米のおいしい炊き方などを教えるイベントを始めました。

のりこさん(以下、のりこ) それが2011年ですね。専門学校を卒業して飲食店で修業も兼ねてアルバイトをしていたころでした。まだまだ「仕事」というより「余暇活動」とか副業に近いイメージで。

アルバイトのほかに月に何度か喫茶店をやったりしているうちに、雑誌の仕事をいただくようになり、だんだんと忙しくなって、「ごはん同盟」のしらいのりことしての仕事1本に絞って活動するようになったんです。雑誌の撮影のとき、アシスタントが必要になることがあるので夫にお願いして、時々手伝ってもらうようになりました。

ジュンイチ 今もフリーランスで編集の仕事をしながら、空いている時間に妻の仕事を手伝っています。

のりこ 私が「ちょっと手伝ってよ!」とどんどん「ごはん同盟」の仕事に引きずり込んでいった形ですね。アシスタントが足りないときに助けてもらったり、原稿を書く仕事をサポートしてもらったり……夫婦で支え合って生きています。

ケンカを怖がらない。言いたいことを言い合うのが夫婦の形

のりこさんの料理の仕事が軌道に乗るようになっていくうちに、自然と一緒に仕事をする機会が増えていったというおふたり。夫婦でともに仕事をしていて、ケンカをすることはないのでしょうか?

のりこ そんなのしょっちゅうですよ。特に撮影のアシスタントをお願いしているときなんて、きちんとお願いして来てもらっている人と比べて遠慮がない。イライラしているのが伝わってきて、仕事に悪影響があるときもあります(笑)。

ジュンイチ 自分で頼んでおいてそんなこと言うなんて……(笑)。それなら呼ばないでよ!

のりこ だってアシスタントがいないんだから仕方ないじゃない。

ジュンイチ 日常生活でも険悪になることはいっぱいあるよね。そのとき「今、機嫌が悪いですよ」というのを、お互いすぐに顔に出します。我慢するのは体によくないし、イライラを溜め込まないようにしています。

のりこ 大人になってから他人とケンカしたら、子どものころみたいにすぐに仲直り……というわけにはいかないことがほとんど。でも他人ではなく家族なので仲直りできるし、そのスピードも速い。怒りたいときはすぐに怒って、言いたいことを言ってすっきりするというパターンが多いかな。

ジュンイチ ケンカしたときはその状況に耐えられなくなったほうが相手を笑わせたらおしまい。

のりこ 最近はオブラートに包むことなく、感情のままにぶつけあうことも多いので、周りの人が聞いたらハラハラするかもしれませんね。でもそれでも許してくれるだろうなぁと、わかっているからできるんです。

ジュンイチ 前回ここまで言っても仲直りできたから、今回はここまで言っても大丈夫だろう……の繰り返しでここまで来た感じ。どんな夫婦にも積み重ねてきたやり方があるのかなと思いますね。

夫婦は「助け合い」。だから「家事分担は決めない」

夫婦の暮らしと言えば、気になるのはやっぱり「家事分担」。お互いフリーランスとして働き、自宅を職場としているおふたりは、どのように家事分担をしているのでしょうか?

のりこ うちはふたり暮らしなので、細かく役割を決めなくてもどうにかなるんです。だから特に担当は決めずに、ひとつの家事をふたつに分けてどちらかが片方をやったら、どちらかが残りをやる、というふうにざっくりと決めています。たとえば料理を私がつくったら、片づけるのは夫。もし自分だけが掃除をしていたとしたら、「私だけやっているんだけど!」と、夫に聞こえるように言います(笑)。

ジュンイチ 私も言わないだけで、ほかの家事をやっているからね!気づいてよ!(笑)

のりこ そうなの?

ジュンイチ 自分はやっているつもりなんですけれど、妻に気がついてもらえなかったり、期待に応えられず怒られることはよくあります。

のりこ 夫は家事に前向きですが、フィニッシュさせるのが苦手。食器洗いはしてくれても、洗剤がなくなりかけているときに「詰め替えておこう……」とはならない。「その先に続く家事」に気づかないことがあるので、たまにイライラしてしまうんです。家事分担で役割を決めてしまうと、相手がサボったときの怒りが大きくなるから、それなら私は最初から約束しないほうがいいんじゃないかなと思います。

ジュンイチ 「約束したのにやってないじゃん!」って気づいたとき、ムカつくしガッカリするもんね。

のりこ だから我が家では、最初から役割は決めていませんが、夫がやってほしい家事をしてくれるまでねちねちと言い続けますよ(笑)。

ジュンイチ もしやらなかったらボイコットされるので(笑)。あなたがやらないなら、私もやりませんよと。「やれることは自分でやる」と「やってもらった家事に文句は言わない」ということが大切かなと思います。

のりこ 夫婦は“持ちつ持たれつ”ですから。「助け合い」で生活するということを忘れてはいけないと思いますね。

「夫婦で在宅ワーク」には相手を理解する寛容さを

ふたりで自宅を職場にしていれば、24時間ずっと一緒にいる……ということも。お互いにストレスがたまったり、仕事がやりにくいと感じることはないのでしょうか?「夫婦で在宅ワーク」を続けるコツを聞きました。

ジュンイチ 最近ふたりともオンラインの打ち合わせが増えたので、同じ空間だとやりにくいとか……そのくらい?

のりこ そうなったら別々の部屋でやるけれど。そのくらいだよね。

ジュンイチ 普段の作業はこのテーブルで向かい合ってやっていますが、あまり気にしていません。

のりこ 私にとって夫は壁の絵と同じ。向かい合って仕事をしているから、会社の同僚みたいなものですよ。

ジュンイチ 確かにそれに近いね。

のりこ 大切なのは相手がしていることにヤジを飛ばさないってことなのかな。たとえばサボっているからって、いちいち文句を言ったりはしないほうがいいのではないでしょうか。

「夫婦で在宅ワーク」がうまくいかないのは、おそらく圧倒的なコミュニケーション不足が原因だと思うんですよ。「今日は何をしている」とか「今こういう作業をしている」とか。お互いにわからないから理解できない。

ジュンイチ その点ではうちは同じ仕事をすることもあるので、お互いに理解しやすいというのはあるでしょうね。

のりこ もし今年に入ってから「夫婦で在宅ワーク」が始まって、今うまくいっていなかったとしても、今後もこのままうまくいかないと悲観する必要はないんじゃないのかな。

私たちがこうして向かい合って仕事をするようになって3~4年。やっぱり人間は慣れるまでに時間がかかるものですよ。相手を理解する寛容さと、不満を絶対にため込まないということがポイントだと思いますね。

ジュンイチ 結婚して15年たちますが、もう熟年夫婦くらい一緒に過ごしていますからね。だから言いたいことも言い合えるし、同じ空間で働いていてもストレスが少ない。やっぱり過ごしてきた時間というのは大きいのかなと思います。

夫婦円満のコツはやっぱり「コミュニケーション」!

お互いに言いたいことを言い合いながら、支え合い高めあって暮らす「ごはん同盟」のおふたり。「夫婦で在宅ワーク」のコツは、コミュニケーションや「相手を理解する寛容さ」にありそうです。

おふたりの話から、「夫婦で在宅ワーク」だけでなく「夫婦円満」のコツもやっぱりコミュニケーション。毎日の暮らしに欠かせない家事も、ちょっとした思いやりと会話があるだけで、今よりもっとスムーズに進むかもしれません。「毎日忙しくてコミュニケーションをとる時間がなかなかとれない」という方は、たとえば月に1度の「家族会議」を開催して、お互いの状況や考え方などを共有してみるのもよいですね。

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そうした夫婦の会話や家族会議のなかで、将来の家族の話や家計の見直しなどについても話したりすることも増えるかもしれませんね。一緒に将来のことを考えることで、夫婦の絆もより深まるかもしれません。いま、在宅ワークが増えて光熱費が上がっているご家庭も多いと思います。せっかくの機会なので、電気やガス代、エネルギーについても話し合ってみませんか?光熱費やエネルギーを見直すことは、家族の未来を考えること。ぜひ検討してみてください。

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