地球温暖化対策。私たちにできることは?ご家庭で始める対策リスト

2021/05/10

新型コロナの感染拡大を防ぐ外出の自粛により、交通量が減少しました。各地では一時的に大気汚染が改善されたことで、「水質が良くなった」「遠くの山が見えた」など、目に見えた環境の変化が報告がされています。

一方おうち時間が増えたことで、ご家庭のプラスチックゴミが大幅に増えてしまったなど、地球環境の改善はそう簡単なことでもないようです。

環境の変化は「地球温暖化」問題に大きく影響しますが、私たちのちょっとした暮らしの工夫が、地球温暖化の改善につながります。

エコな社会にむけて、ご家庭でできる地球温暖化対策をまとめました。

地球温暖化の原因は家庭にもある?

地球温暖化の原因は?

18世紀の産業革命以降、人類は大量生産・大量消費を繰り返し、経済は著しい成長を遂げました。世界はたくさんのモノであふれ、物質的に豊かな社会になりましたが、地球環境を省みない姿勢の代償として、地球温暖化といった次世代へのツケが残ってしまいました。

地球温暖化の原因「温室効果ガス」って?

地球上に存在する水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスは、太陽の放射熱を吸収して地球を温める役目を担っています。
ところが、人間が大量に化石燃料を使用したことや、森林破壊が進んだことで、大気中の温室効果ガスの濃度が上昇。太陽の放射熱をより多く吸収してしまい、「地球温暖化」が起こっているとされています。

参考:気象庁 Japan Meteorological Agency
地球温暖化の原因と予測 – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

人間活動が起源である温室効果ガスのうち、最も多くを占めているのが二酸化炭素だということはご存知の方も多いでしょう。日本で排出される温室効果ガスのうち、実に9割を二酸化炭素が占めています。

参考:データ集[2] (日本の温室効果ガス排出量) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

家庭の二酸化炭素排出量は世帯で3トン!

電気、ガス、灯油、ガソリンとあらゆるエネルギーを消費している家庭において、二酸化炭素の排出量は決して少なくありません。
2019年度の世帯当たりの年間排出量は、2.80トンという結果でした。

参考:環境相_平成31年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値)について
2012年以降、次第に減少傾向にありますが、日本の二酸化炭素総排出量のうち約15%(間接排出量)を占めている家庭のエネルギー消費は、依然として地球温暖化の大きな要因と言えるのではないでしょうか。

参考:4-4 日本の部門別二酸化炭素排出量(2018年度) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

おうちにあるもので二酸化炭素排出量が多いのは?

二酸化炭素排出量の多いものとは?

あらゆるエネルギーを使用しているご家庭において、最も二酸化炭素を排出するものは何だと思いますか?
それは、電気です。
2018年度に家庭から排出された二酸化炭素のうち、電気の使用によるものは46.7%という結果が出ています。

参考:4-6 家庭からの二酸化炭素排出量(2018年度) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

家庭からの二酸化炭素排出量
画像出典:4-6 家庭からの二酸化炭素排出量(2018年度) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

さらに用途別に見てみると、30%以上が照明や家電製品の使用が原因となっています。積極的に節電に努めることが、地球温暖化の抑制に貢献すると言えるのではないでしょうか。

参考:4-6 家庭からの二酸化炭素排出量(2018年度) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
家庭からの二酸化炭素排出量
画像出典:4-6 家庭からの二酸化炭素排出量(2018年度) – JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

いまから私たちにできること。ご家庭の地球温暖化対策リストをご紹介!

地球温暖化対策リスト

各ご家庭でも少しずつ省エネ・エコな暮らしをする努力をすれば、二酸化炭素の排出が抑えられ、地球温暖化の抑制効果が見込めます。では、日常生活でいまからでも実践できる取り組みの一部をご紹介しましょう。

電気の地球温暖化対策

毎日使う便利な家電製品ですが、地球温暖化対策には使い方の工夫が必要です。旧機種を使っている場合は省エネタイプに買い替えたり、使っていないときには電源を抜いて電気の使用をやめるなど、こまめな節電がポイントになります。

このリスト全てを実行した場合、1日で約1.2kg、年間で約438kgもの二酸化炭素を削減できます。
※暖房の設定温度を21℃→20℃にした場合
1kgの二酸化炭素量は、サッカーボール100個分の体積に相当します。つまり、1日で約120個分、年間だと43800個分のサッカーボルの体積に相当する二酸化炭素を削減できるのです。ゴミを減らしたり、分別するだけでは、この量に匹敵する二酸化炭素の削減は困難ですが、日々のちょっとした行動の積み重ねが、膨大な量を生み出すことがわかりますね。

すでにお気付きの方もいるかもしれませんが、地球温暖化対策には、暮らしを快適にする電力・水などの使用を控えることも含まれています。つまり、地球温暖化対策は「節約」にもつながる行為です。例えば、エアコンを使用する際、冷房の温度を27℃→28℃に設定すると年間約670円の節約に、暖房の温度を21℃→20℃に設定するだけで年間約1,170円の節約効果が見込めます。

参照:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より節約金額を参照

電気をつけっぱなしにしがちなお子さんへの注意、PCをつけっぱなしにしているお父さんへの注意など、家族で取り組む小さな行動・意識が重要です。

水まわりの地球温暖化対策

電気だけに気をつければ良いと思ったら大違い。例えば、水を出しっぱなしにすることも、地球温暖化を加速させてしまいます。

水回りの対策では「1日に約972g = サッカーボール100個分」「年間で約350kg = サッカーボール35000個分」の二酸化炭素を削減できます。

中でもお風呂場での意識は、二酸化炭素削減に大きく影響することが分かりますね。シャワーの使用時間を1分短縮するだけでも、年間で約2,760円の節約が見込めます。

参照:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より節約金額を参照

ガスまわりの地球温暖化対策

続いて、ガスの使用による地球温暖化対策を見ていきましょう。

水回りの対策では「1日に約201g = サッカーボール20個分」「年間で約73kg = サッカーボール7300個分」の二酸化炭素を削減できます。

ガスファンヒーターの温度を21℃→20℃に設定するだけで、年間約1,130円の節約効果が見込めます。

参照:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より節約金額を参照

移動の地球温暖化対策

地球温暖化対策には、やはりガソリン車の利用を控えたいところ。家庭で排出される二酸化炭素のうち、約25%は車の利用によるものです。なるべく徒歩や自転車、公共交通機関を利用することを心がけ、運転の際には急発進・急加速を控えましょう。

自動車での移動時に地球温暖化を意識するだけでも「1日に約343g = サッカーボール35個分」「年間で約125kg = サッカーボール12500個分」の二酸化炭素を削減できます。

1日にアイドリングを5分短縮するだけでも、年間で約2,000円の節約効果を発揮します。

参照:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より節約金額を参照

消費の地球温暖化対策

マイバッグやマイボトルの携帯が、地球温暖化対策になります。リデュース・リサイクル・リサイクルの「3R」を意識して、なるべく無駄な消費を避けることが重要です。

関連記事:要らないものを欲しいものへ!いま熱い「アップサイクル」とリサイクルとの違いとは?

消費の温暖化対策は、エコな暮らしに直結する取り組み。「1日に約218g = サッカーボール22個分」「年間で約80kg = サッカーボール8000個分」の二酸化炭素を削減できます。

参照:地球温暖化対策
家庭でできる温暖化対策

実践!地球温暖化対策を意識した1日

地球温暖化対策を実践

ここまでご紹介した、ご家庭でできる地球温暖化対策は、主に2種類に分けられます。ひとつが、生活上の無駄を省きエネルギーの消費量を削減する「省エネ」。ふたつ目が太陽光発電などを導入し、エネルギーを創る「創エネ」です。

では実際に、明日からでもすぐに取り組める地球温暖化対策「省エネ」を実践した際の、ご家族の1日の行動と期待される効果を見てみましょう。

▼地球温暖化対策を実践した際の効果シミュレーション


※エアコンの使用では二酸化炭素削減量と節電量の高い「暖房」を優先し紹介しています

・空調の工夫

まずは暖房について、冬の朝は非常に冷えるため、ついつい温度をあげがちに。そんな時はカーテンを利用して日射量を調整したり、洋服を重ね着して暖房に頼らない工夫を心がけましょう。扇風機やサーキュレーターを併用し、暖まった空気を循環させるのもおすすめです。

・おうち時間の過ごし方を工夫

続いてテレビの視聴時間も気をつけたいポイント。コロナの影響で在宅時間が増え、テレビを視聴する時間も長くなっているのではないでしょうか。特にお子さんはテレビゲームをする際に、ゲーム機の電源を消しても、うっかりテレビの電源は付けっぱなしにしてしまうことも。テレビを見ていない時はしっかりと電源を切り、親子で料理や工作をするなど、テレビ以外でおうち時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

⇒ご家族で「おうち時間を楽しむ方法」は?詳細はこちら

ただし、料理の際には冷蔵庫の使用にも注意してください。お子さんが冷蔵庫を開けっぱなしにしている時は注意し、お母さん自身も冷蔵庫に物を詰め込みすぎないように意識しましょう。また、カレーやシチューなどの熱いものを、そのまま冷蔵庫に入れてはいませんか? 熱い状態のまま冷蔵庫に入れてしまうと、庫内の温度が上がり冷やすのに余分なエネルギーが消費されてしまうので、しっかりと外で冷やしてから冷蔵庫に入れましょう。

・お風呂の時間はご家族全員で意識

一日の疲れを癒してくれるお風呂の時間。もっとも、お風呂は水とガスを使用するため、地球温暖化対策としてはご家族全員で意識して省エネに取り組むべきポイントです。シャワーの使用時には、シャンプー、リンス、ボディソープで身体を洗う際にお湯を止めましょう。また追い焚きを防ぐために、使用後のバスタブにはフタをし、熱が逃げない工夫も重要です。お風呂の時間をご家族できめ、間隔を開けずに入浴するよう心がけてみてください。

・休日のお出かけ時もポイント

ご家族でお出かけする際にも、自動車のアイドリングを短縮するよう意識してみてください。時には自動車を使用せずに、自転車でサイクリングを楽しんでみるのもいいですね。

地球温暖化対策は、毎日の意識と積み重ねが重要です。1日だけでは効果が薄くても、1年を通して実現できれば大きな効果につながるでしょう。ここでご紹介した対策を毎日続けるだけでも、年間で約240kgの二酸化炭素削減が期待できます。

地球にとって「いいこと」として取り組むと、どうも実感が沸きにくいかもしれませんが、省エネ=節約の意識を持つことで、普段の生活に変化が生まれるのではないでしょうか。まずは現在、おうちの中でのエネルギー消費量を把握し、すぐに取り組める対策から実践し、ご家族で楽しみながら継続してみてくださいね。

日々の対策+αで…

太陽光発電

地球温暖化対策の中でも「創エネ」として、1日の二酸化炭素削減量が最も多いのが「太陽光発電」の設置です。日本は世界と比べ依然エネルギーの普及が遅れ、温室効果ガスの削減も進んでいるとは言い難い状況です。

環境にやさしいとされる「再生可能エネルギー」には多くの種類がありますが、その中でも太陽光発電は導入しやすいもの。省エネを可能にする太陽光発電は、地球温暖化を防ぎ家計の節約にもつながります。

ヒナタオの太陽光発電サービスは、初期費用0円かつこれまで屋上への設置が難しかったマンションにも設置可能です。

⇒ヒナタオ「太陽光発電サービス」の詳細はこちら

新型コロナの影響でおうち時間が長くなっている今、ご家庭での地球温暖化抑制に加え、節電も叶う+αの対策を検討してみてはいかがでしょうか。

ご家族の意識が地球温暖化対策に!

家族の意識が重要

「使っていない部屋の電気は消そうね」「冷蔵庫は開けっぱなしにしちゃダメよ」。今回ご紹介した対策リストを参考に、ご家族間での呼びかけや意識するだけで、地球温暖化の進行は防ぐことができます。

エコや省エネも実現する地球温暖化対策は、節約にもつながる重要な取り組みです。ついつい忘れがちな日々の意識も、私たちの未来の地球を守る地球温暖化対策だと思えば、コツコツ取り組めるのではないでしょうか。

みなさんで毎日少しのエコ意識を持つことが、きっと大きな成果になるはずです。

⇒日々の工夫でエコな暮らしを実現するヒントはこちら

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