エシカル消費で社会貢献!地産地消・復興支援のためにわたしたちができることとは?

2020/11/16

「エシカル消費」という言葉を聞いたことがありますか?

いつものお買い物や、何かを使ったりつくったりするときに、人や地球のことをほんの少し考えて社会にやさしい消費を行うこと、それが「エシカル消費」です。

たとえば消費者庁によるエシカル消費の定義には、地産地消や被災地の産品を買うことが含まれています。被災地の産品を買うことは復興支援になり、地元の産品を買うことは社会貢献になるのです。

わたしたちは地域社会のために、どのようなことができるのでしょうか?今回は、社会貢献につながるエシカル消費についてご紹介します。

「エシカル消費」のお買い物が社会貢献になる?

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ものを買い、食べ、使い、捨てることはわたしたちが生活するうえで避けては通れない消費行動です。しかし、普段なにげなく買っているものについて、どこで誰がどのようにつくったものなのか、考えてみたことはありますか?

みなさんが手にしている食材は、もしかすると大気汚染が深刻な土壌でつくられたものだったり、みなさんが手にしている洋服は、人権をかえりみない過酷な労働環境下でつくられたものだったりするかもしれません。

日常的な消費行動である「ものを買うこと」が社会にどのような影響を与えるのか、まずは考えることがエシカル消費の第一歩になります。

エシカル消費とは?

エシカル消費の「エシカル」は、英語の“Ethical”という単語をカタカナにしたもので、和訳すると「倫理的」という意味の言葉です。倫理的とはむずかしそうな言葉ですが、簡単に言い換えると「法律での決まりはないけれども、多くの人が考えて正しいと思う社会的な規範」ととらえることができます。

一般社団法人エシカル協会によると、エシカル消費の根底には「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」があると述べられています。

⇒そもそもエシカル消費とは?詳しくはこちら

エシカル消費が社会貢献になる

18世紀の産業革命以降、大量生産大量消費の社会を突き進んできた世界は、経済成長と引き換えに多くのものを犠牲にしてきました。ものに囲まれた豊かな暮らしの影で、環境破壊や不当な労働環境などが表面化し、大きな問題となっています。こうした社会問題に対し、一人ひとりができるアクションとして、自分の欲求を満たすだけの消費ではなく、社会や環境を考えたエシカル消費が求められるようになりました。

消費者庁が定義するエシカル消費には、大きく分けて5つの項目があります。

1. 環境への配慮
2. 社会への配慮
3. 人への配慮
4. 地域への配慮
5. 生物多様性への配慮

環境問題を筆頭に、エシカルな視点が必要とされる事柄はさまざまです。このなかで「地域への配慮」にあたる行動に、地産地消や被災地の産品を買うことが取り上げられています。具体的に地域にどのような影響があるのか、考えてみましょう。

被災地への復興支援はなぜエシカルなの?

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2011年3月、東日本に甚大な被害をもたらした東日本大震災。その後も日本列島では毎年のように地震や台風、大雨、洪水が猛威をふるい、さまざまなメディアで「被災地」「復興支援」という言葉が聞かれるようになりました。今年(2020年)も7月に熊本県を中心とする九州を襲った集中豪雨による被害総額は、5565億円(※1)にものぼるといわれ、住宅被害を受けた住民の生活だけでなく、地域に大きな経済的な打撃をもたらしました。

※1)令和2年7月豪雨復旧・復興本部会議(第3回)

わたしたちができる復興支援とは?

エシカル消費は、金銭の寄付や現地に赴いて活動するボランティア同様、災害復興支援の一助となるアクションのひとつです。たとえば、被災地から遠く離れた場所にいても、インターネットなどを通じてその地域の産品や復興支援商品を購入することは、地域経済の復興に貢献することにつながります。

こうした地域社会のことを考えた買い物は、エシカルな消費です。

復興支援のお買い物が文化を救う

自然災害によって大きな被害を受けた地域には、復興支援の目的でつくられた商品もあります。では、エシカル消費につながる復興支援商品には、どのようなものがあるでしょうか。復興支援商品は、一般的に以下のように分類することができます。

●復興支援のための資金を支援する
被災地の事業者または他の地域の事業者が復興の願いを込めて復興支援商品を生産、製造、予め寄付金を含んで販売します。誰かが商品を買うことで発生した収益の一部が、復興支援が必要な方々や企業に寄付されます。

●特産品・伝統工芸品などを守る
被災地の地域で生産されている食品や、野菜・果物といった特定の名産品、また、その地域に伝わる技術を用いた生産品などを買うことは地域の特性や文化を守る復興支援となります。

●被災地での雇用を増やす
自然災害の被害を受けた地域では、仕事の収入が減るばかりか、仕事そのものを失ってしまう方々もいます。復興支援商品を生産、製造することは仕事をつくり、そうした方々の雇用を生み出すことにもなります。

被災地の産品を購入することは、経済的な支援だけでなく地域の文化や伝統を守ることにもつながるのです。未来を考えた購買行動は、持続可能なエシカル消費だといえますね。

地産地消がエシカルな理由とは?メリットを考えてみよう

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被災地の生産品を消費することだけに限らず、みなさんの地元の商品を買うこともエシカル消費になります。地域の活性化につながる地産地消について考えてみましょう。

地産地消を行うメリットは?

地産地消とは地域生産・地域消費を略した言葉で、地域でとれた食材を地元で消費することによって生産者と消費者を結ぶ取り組みです。エシカルな地産地消は、地元の経済を活性化させるだけでなく、食育や環境保全などさまざまなメリットがあるといわれています。

では消費者と生産者にとって、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。

●消費者のメリット
・新鮮な食材を買うことができる
・旬の味を知ることができる
・生産者の顔が見えて安心できる食材を買うことができる
・生産者と近い距離で交流することができる

●生産者のメリット
・栄養価の高い食材を新鮮な状態で提供できる
・規格外の食材も産直施設などで無駄なく販売できる
・流通コストが安くなる
・消費者と近い距離で交流することができる

生産者と消費者が近い距離にいられることは、消費者にとって安心感があることは言うまでもありません。それはやがて地場農産物への愛着を高め、地元の生産を活性化させる効果が期待できます。

また、地産地消を推進することで輸送時に発生する排気ガスが少なくなるため、二酸化炭素を軽減するという効果も考えられています。地産地消は、地球環境に対してもメリットがあるのです。

エシカル消費はSDGsにも関係する

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復興支援や地産地消を含むエシカル消費は、世界が2030年までに達成すべき目標を実践することにもなります。2015年に国連で決議された「SDGs(持続可能な開発目標)」の17項目のうち、12番目の目標に掲げられているのは「つくる責任 つかう責任」。ここでは、生産と消費のサイクルを持続可能な形にすることを目的としています。

「持続可能」と表現するとわかりにくさを感じるかもしれませんが、たとえば、

・食品ロスを減らす
・リサイクル・リユースに気を配る
・化学物質を減らし人の健康と環境への影響を軽減させる

といったことが求められています。エシカル消費をおこなうことは、SDGsに貢献することにもつながるのです。

⇒SDGsとは?詳しくはこちら

エシカル消費は今日からできる!社会・地球のためのシンプルなこと

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お店で何気なく手にしたものは、どんな人がどんな風につくったものなのか、少し立ち止まって想像してみてください。普段のお買い物に復興支援や地産地消の意識をプラスすることが、社会貢献につながるのです。

むずかしくとらえられがちなエシカル消費は、決してむずかしいことではなく、今日からはじめられます。みなさんの社会や環境への少しの気遣いが、未来の地球を変えるのです。みなさんもぜひ、エシカル消費を始めてみませんか。

エシカル消費につながる取り組みについて、もっと知りたい!という方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

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