牛乳パックに付いているエコマークって?「未来にやさしい」認証マークを要チェック!

2020/12/02

SDGsやエシカル消費など、多くのメディアで持続可能な社会への取り組みが取り上げられるようになり、エコや環境への関心が広まりつつあります。少しでも人や地球にやさしい行動ができたらと考える方が増えてきている一方で、では実際にどんな商品がエコやエシカル消費につながるのか、わからないという方も多いのではないでしょうか?

そのひとつの目印となるのが、さまざまな「認証マーク」です。たとえば、牛乳パックにも付いている「エコマーク」の定義をご存知ですか?エコマークをはじめ、認証マークがついた商品を選ぶことは、未来の地球の環境を守ることにつながります。今回は認証マークの意味や、種類ついてご紹介します。

信頼の認証マークを選ぶと社会貢献になる?

エコマークをはじめ、日本ではさまざまな認証マークが導入され、商品の高い品質や安全性などの目印として、基準を満たした商品に付けられています。

認証マークとは?

2015年に国連が持続可能な社会づくりの国際的な目標としてSDGsを発表。以来、環境や社会に配慮した行動がより求められるようになりました。最近、よく見たり聞いたりすることが多くなった「エシカル消費」や「サステナブル」というキーワードも、このSDGsにつながる言葉です。

これに伴い、資源をきちんと管理されたうえでつくられた商品の認証マークの価値が高まってきています。

商品やサービスを見分ける目印になる認証マークは、品質・性能・安全性など信頼の高さを証明するものとして各種業界団体、国や国に準ずる組織、第3者機関などがその使用を認可するものです。その基準は、マークによってさまざま。日本では、世界共通で使われている国際的な認証マークも導入されています。

エコマークってなに?どんなものについているの?

国内で広く普及している認証マークのひとつに、「エコマーク」があります。エコマークはさまざまな日用品につけられているので、無意識に選んでいる方も多いでしょう。

公益財団法人日本環境協会エコマーク事務局によると、「エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品に付けられる環境ラベルです。」と、定義されています(※1)。

生産工程でリサイクル素材を使用したり、化学物質の使用を抑えたりした製品などがエコマークの基準となっており、持続可能な社会を実現させることを目的としています。

日本国内で設けられたエコマークですが、国際標準化機構の規格ISO14024を取得し、2012年には世界各国の環境ラベル運営団体で組織されている世界エコラベルリング・ネットワークの監査システムGENECISの認定も受けました。

さらには、諸外国の環境ラベルとの相互認定協定を結ぶなど、エコマークは世界評価の基準にも沿った認証マークだといえます。

そんなエコマークは、どんな製品についているでしょうか。びん、ごみ袋、タオル、食器、パソコン、時計、Tシャツなど身の回りのものから自動車保険など、エコマーク認定の対象は、物品に限らずサービスまで多岐にわたります。下記にエコマーク商品の一例を紹介します。

エコマーク認定基準の例

■ごみ袋
・プラスチック部分に再生プラスチックが40%以上使用されている。
・法令や自主基準などで定められている重金属などの有害な化学物質などを含まない。
■Tシャツ
・リサイクル繊維が50%以上使用されている。
・化学物質の使用に関する基準値を満たしている。
■自動車保険
・交通事故を減らすための取り組みや、運転する人の環境配慮を勧める「エコ安全ドライブ」の情報提供をおこなっている。
・クルマの修理の際にはリサイクル部品の使用を推進している。
・保険の約款を紙からWeb閲覧へ切り替えることを推進している。

※1)公益財団法人 日本環境協会 エコマーク事務局「エコマークとは?

エコマーク以外にもある!環境や社会への配慮の証、認証マークの種類

エコマークのほかにも、日本では100を超える数の認証マークが導入されています。そのうち規模が大きく、国際的に使用されている4つの認証マークをご紹介しましょう。

FSC®️認証マーク


出典:FSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)

木のイラストが特徴のFSC®️認証マークは、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的にした森林認証制度です。適切な森林管理が行われているかが基準の「森林管理の認証(FM認証)」と、森林管理の認証を得た森林の樹木を利用している製品である「加工・流通過程の管理の認証(CoC認証)」という2種類の制度があります。

FSC®️認証マークの商品
ジュースのパックや、化粧品・トイレタリー製品のパッケージなど。ハンバーガーチェーンの包装紙などにもFSC®️の認証を受けた認証紙が使われています。

MSC「海のエコラベル」


出典:MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)

魚を多く使う日本食が世界的なブームになったこともあり、魚介類の乱獲が問題になっています。

海の環境を守るためにつくられたMSC「海のエコラベル」は、水産資源が枯渇することなく、将来にわたって必要なだけの魚を獲り続けることができるように、環境に配慮して適切に管理された漁業で獲られた天然の水産物に付けられる認証マークです。

MSC「海のエコラベル」の商品
スーパーで売られている鮮魚や、認証マークの基準を満たした鮮魚を使った水産加工品などに付けられています。

国際フェアトレード認証ラベル


出典:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」という意味。途上国で生産された食品や日用品の背景で、不当な価格での取引や、必要以上の農薬を用いて生産地の環境を破壊することなどが問題になっています。

国際フェアトレード認証ラベルは、生産者の労働環境や生活水準を保証し、自然環境にも配慮がされるよう、持続可能な生産・消費サイクルを作ることを目的とした認証マークです。

国際フェアトレード認証ラベルの商品
途上国から輸入されたコーヒー、紅茶、フルーツ、チョコレート、コットン製品やワインなど、毎日手にしている食品や日用品のなかで認証マークの基準を満たすものに付与されています。

レインフォレスト・アライアンス認証


出典:レインフォレスト・アライアンス

大規模な伐採で世界の森林は減少を続け、生物多様性や気候変動に影響を及ぼしています。

緑のカエルが目印のレインフォレスト・アライアンス認証は、森林や生態系の保護、土壌・水資源の保全、生産者の労働環境の向上など複数の厳しい基準を満たした農園に与えられる認証です。レインフォレスト・アライアンス認証を受けた農園の生産物を利用した製品に、認証マークが付けられています。

レインフォレスト・アライアンス認証の商品
コーヒー、紅茶、フルーツ、切り花、チョコレート、紙、家具など、こちらもたくさんの日用品が対象となる認証マークになっています。

エコマーク・認証マークの商品を買うとどうなるの?

認証マークは商品やサービスの品質や安全性などを証明するもので、そのなかでも今回ご紹介したものは、エコをテーマに持続可能な社会の実現を主な目的としていることが共通点です。これらの商品を選択することで、私たち消費者も環境保全や社会に配慮した取り組みができます。

ところが、日本全国15~69 歳の男女約3,200人に対して、2020年の1月におこなわれた生活者調査によると、環境や社会に配慮した商品やサービスを「利用していない」と答えた人は63.8%でした(※2)。

その理由としてもっとも多く挙げられたのは、「環境や社会に配慮した商品・サービスを知らないから」という回答。エコマークなど多くの認証マークの製品が流通していても、消費者にはまだよく知られていないというのが日本の現状です。

※2)出典:インテージ 知る Gallery「認証ラベル・マークがついていたら買いたくなる商品は?」(2020年5月25日公開記事)

地球環境や社会への配慮の目印、「認証マーク」を探してみよう!

これまでは無意識に使用していたものでも、私たちのまわりには環境や社会に配慮した商品がたくさんあります。積極的に認証マークのついている商品を選んだり、エシカル消費を意識したりすることは、私たちができる、SDGsの達成や未来につながる選択肢のひとつになります。

⇨エシカル 消費について詳しく知りたい方はこちら

限りある地球の資源を大切に活用するために、そしてよりよい社会を実現するために、これからは少しずつ認証マークを意識して買い物をしてみませんか?

⇨SDGsに関する詳細はこちら

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